FPSゲームが流行るのは現実で実力主義世界を得られないから

Apexの新シーズンが始まった。

自分ではほとんどプレイしないのだが、Vtuberやストリーマーの配信コンテンツとしてApexはよく見ている。

最近だとVCTでのZETA DIVISIONの躍進あたりを皮切りに、Valorantの勢いもすごい。

別にVや配信者じゃなくても昨今はFPSゲームのプレイ人口はだいぶ増えたのではないだろうか。

銃で相手を撃ち合うという、そこのどれだけの競技性やスポーツ性を見出していても根本は殺伐としたゲームにここまで多くの人が熱中するようになったのはどうしてなのだろう、とふと思った。

で、自分の答えはタイトルの通りなのだが、「現実で得づらくなった完全実力主義の世界がFPSにはあるから」かなと思った。

実力主義で成り立つ世界というのは現実においてはだいぶ縮小された気がする。

一般的な企業で仕事をしている場合、ここ数年は特にチームワークの素晴らしさ、チームプレーで成果を出すことが持て囃されているのではないだろうか。

(別に悪い事とは一切思っていない。むしろ良い事だろう。)

今でも実力主義世界を生きられるのは、それこそ競技選手か、完全歩合制の職業の人くらいだろう。

最後には実力だけが全てを決する真剣勝負の世界。

FPSの中にはまだそれが残されている。

結局、人はある程度の闘争を求めているのだろう。

他者と競うことで得られる刺激が必要なのだ。

過剰な闘争はもちろん良くないが、過剰な融和もだって必ずしも良いものとは言えない気がする。