注力タスクは自分の手で追加するのが決め手かも

普段のタスク管理にはTaskChute Cloudを利用している。

詳細な説明は省くが、簡単に言うと1日のタスクリストを時間に沿って管理できるツールだ。

TaskChute Cloudに表示されているその日のタスクリストを上から消化していくと1日の中で計画した事をすべて終えられる。そんなイメージを持ってもらえると良いと思う。

興味のある人はこちらの画像からLPに飛べるので目を通してみてほしい。

さて、TCCの肝になるのはルーチン機能を活用したその日ごとのタスクリストのテンプレート生成になると、自分は思っている。

ルーチン登録が充実していれば、必要以上の労力をかけずに1日の流れをTCCが自動生成してくれ、半ば機械的に上からタスクを消化していくことで1日を進めていけるのだ。

(1日の流れが自動生成され、半ば機械的に1日を進められる事と、1つ1つのタスクを集中して取り組むことはまた別の事柄であることは補足しておきたい。)

自分はここ数年TCCを使い続けているが、ようやく分単位で時間を記録しながらタスクリストを構築することにも慣れ、最近は自分の思いとルーチン機能によって生成されるタスクリストとの親密度が以前よりも増したように感じることが増えた。

簡単に言うと"使いこなせてきた"感があったのだ。

しかし、実はそんな中で「1日のテンプレ動作は上手く流せるようになったが、本当に注力したいタスクはどうにも上手く実行できていない気がする」という悩みを抱えている。

自分は兎角計画から入ってしまうタイプの人間なので、叶えたい目標があれば、まずそれに向かうためのタスクをルーチン登録する事から始めることが多い。

しかし、これはまだ習慣化されていないタスクなので、何かと理由をつけて先送りにしたり、あまつさえその日のタスクリストから削除することが続いてしまうのだった。

タスクリストを上から流すのに先送りや削除がありえるのか疑問に思う方もいるかもしれないが、TCC及びタスクシュート時間術はそれくらいの柔軟性を許してくれている。

そしてそれに甘えきって、自分の目標に関するタスクを先送りや削除し続けるという失敗体験を重ねがちなのが今の自分なのだ。

そんな折、Twitterを眺めていてこのツイートが目に留まった。
TCCの開発者であるjMatsuzakiさんの言葉を集めたbotアカウントのツイートである。)

このツイートを読んで気づいた。
「自分に足りていなかったのは目標に向かうような重要な注力タスクに対する気持ち、モチベーションではないか?」と。

確かにルーチン機能を使えば自動的にその日のタスクリストに注力タスクが追加されている。
しかし、習慣化できていないタスクをルーチン機能を用いて生成させたところで、本当の意味でそのタスクを追加したのは自分自身では"まだ"ないのだ。

例えば生活に関するタスクはルーチン化しやすい。
それを実行できなければまず間違いなく1日が崩壊するからである。
必ず実行するような緊急性の高いタスクに順序をつけて整理し、流れを制御することは、慣れてしまえばさほど難しい事ではない。

しかし、目標に向かうようなタスクというのは、自分にとって重要ではあるが、緊急ではないのである。
故に、その実行に際して高いエネルギーを維持できていなければ、弱い自分では簡単に無かったこと、存在しなかったタスクにしようとしてしまう。

高いエネルギーを維持できていないのは、それがルーチン生成されたタスクになってしまっているからである。
ルーチン生成は、それこそ半機械的、大きなエネルギーを消費せずとも実行できるようになった(≒習慣化されきった)タスクに適用すべきだったのだ!

自分はまだ目標に向かっていくようなタスクの実行を習慣にはできていない。
つまりルーチン生成の力を借りるべきではない。

そしてツイートの示唆により、高いエネルギーでそのタスクに向かうためには「注力タスクは手動でタスクリストに追加してこそ、それに向かうエネルギー、モチベーションを得られる」と考えた。

結論としては「目標に向かうような注力タスクの実行を習慣化できていない場合、TCCのルーチン機能をそれに使うべきではない。毎日自分の目標そしてタスクリストと睨めっこを行い、自分の意志で注力タスクを実行するという高いエネルギーをもってリストへの追加を手動で行うべき」という仮説が立った。

しばらくはこの方針で目標に向かえないか検証を進めていこうと思う。

本業でITエンジニアをしていると、自動化する手段の考えつくものはとにかく自動化していくのが良いように感じてしまうことが多いが、

何事も行き過ぎた自動化は禁物だな。